強く・美しく・優しい住まいで
あるために
タイル貼りの外壁や木造構造、さらに独自技術の開発など、
クレバリーホームでは災害に強く、快適な住まいづくりを実現するための
さまざまな工夫とアイデアを取り入れています。
耐震性
クレバリーホームは、独自のプレミアム・ハイブリッド構法により建物のねじれや揺れを抑制。
通し柱とモノコック構造で地震エネルギーを分散し、家族を守る強さを実現します。
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外壁タイル
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断熱性能
高い断熱性能で室温差を抑え、
18°C未満になる健康リスクを防ぐ
イギリスの住まいの指針では、室温が18°C未満になると、呼吸器系疾患や血圧上昇、心臓血管疾患など健康へのリスクが高まるとされています。日本でも、ヒートショックや冷え性など、寒さに起因する疾患に注意が呼びかけられています。クレバリーホームの高断熱住宅は、各部屋の温度差を抑え、室内を適切な温度に保つことで、住む人の健康を守ります。
優れた断熱性能を標準装備。
標準仕様でUA値0.46W/(㎡•K)以下、断熱等級6・G2水準をクリア。
超高断熱仕様のエネリートサーモなら
業界トップクラスのUA値0.26W/(㎡•K)、断熱等級7・G3水準を実現しています。
外壁
断熱材を隙間なく充填した外壁断熱
クレバリーホームでは、外壁に厚さ100mmの無機質繊維系断熱材を隙間なく充填しています。これにより、一般的な在来工法で使用される断熱材よりも高い断熱性能を発揮し、快適で均一な室内環境を実現します。
断熱材に無機質繊維系断熱材マット100mmを使用。室内側にベーパーバリアシートを貼り込み。
住まいの気密性を高めるベーパーバリアシート
断熱性と併せて、気密性も室内の温熱環境を向上させる重要なポイントです。クレバリーホームでは、壁内部の室内側をベーパーバリアシート(気密シート)で覆い、コンセントボックスにも丁寧な気密処理を施すことで、気密施工を徹底しています。
外からの幅射熱を遮断する透湿・防水・遮熱シート
アルミニウムを用いた透湿・防水・遮熱シートは、高い赤外線反射率により夏の輻射熱を反射して室内を涼しく保ち、冬は屋外への熱放射を抑えて暖かさを維持します。さらに長期間使用しても遮熱性や防水性の劣化が少なく、真夏の通気層が50℃を超え、湿度が90%に達するような過酷な環境でも、繊維の隙間から湿気を逃がし、通気層内の湿気のこもりを防ぎます。
赤外線反射率・放射率の比較
※デュポン中央研究所における測定結果による
一般的な透湿・防水・遮熱シートとの構成差
※年間冷暖房費の比較は、42坪当社試算プラン(改正省エネ基準の地域区分5・6・7地域)により算出しています。空調設備は各居室毎のエアコンとし、冬場の外気温12℃未満、夏場の外気温27℃以上の場合に稼働させた冷暖房費シミュレーションになります。実際の冷暖房費を保証するものではありません。目安としてご参照ください。
窓
窓からの熱の出入りを削減する
樹脂サッシ + Low-Eトリプルガラス
住まいの断熱性能に大きく影響する窓には、高断熱の樹脂サッシを採用。さらに、中空層にはアルゴンガス入りLow-Eトリプルガラスを使用し、窓からの熱の出入りを抑えます。これにより冷暖房効率が高まり、エネルギーのムダを大幅に削減します。
天井
小屋裏からの熱を防ぐ天井断熱
小屋裏は夏場に70℃近くまで温度が上がることもある空間です。クレバリーホームでは、小屋裏などの複雑な空間にも隙間なく充填可能なブローイング断熱材や、基準性能以上の無機質繊維系マット断熱材を採用。小屋裏にこもった熱が室内に伝わるのを防ぎ、快適な室内環境を保ちます。
断熱材に無機質繊維系断熱材ブローイング210mm、または無機質繊維系断熱材マット165mmを使用。
床
高い断熱性能を維持する床下断熱
床下には断熱性能の高いポリスチレンフォームを隙間なく施工し、外気の熱が室内に伝わるのを防ぎます。床下は湿気がたまりやすい空間ですが、ポリスチレンフォームは吸水率が極めて低く、硬質ウレタンフォームの約1/500。これにより断熱性能の低下や隙間の発生を抑え、建てた当初の高い断熱性能を長期間維持できます。
断熱材に押出法ポリエチレンフォーム3種65mmを使用。※外気に触れる部分については100mm。
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快適な室内環境
快適な室内環境を実現するには、室内の温度差をできるだけ少なくすることが重要です。クレバリーホームでは、高気密・高断熱・高遮熱仕様により、季節ごとの温度差を抑え、一年中快適な室内環境を実現します。さらに、室内環境の快適さは冷暖房費の削減にもつながり、一般的な在来工法住宅(平成4年省エネ基準住宅)と比べ、約60%もの冷暖房費削減も可能です。
部屋毎の室温差イメージ
玄関、浴室、トイレなどが冷え込みやすい一般的な在来工法に比べ、部屋毎の室温差が少なく、建物全体が暖かく快適に。
※当社住宅での実測値の一例です。プランや冷暖房状況によって異なります。同じ熱量で暖めた場合の室温比較
玄関や浴室、トイレなど、冷え込みやすい場所でも部屋ごとの温度差が少なく、建物全体が均一に暖かく快適に。外気温6℃の条件である一定の熱量で室内を暖めた場合、クレバリーホームは室温20℃まで暖められるのに対し、平成4年省エネ基準住宅では11.1℃にしか達しません。
※42坪当社試算プラン(改正省エネ基準の地域区分5・6・7地域)により算出。実際の室温を保証するものではありません。年間冷暖房費の比較
※年間冷暖房費の比較は、42坪の当社試算プラン(改正省エネ基準地域区分5・6・7)に基づき算出。空調設備は各居室ごとのエアコンを使用し、冬場の外気温12℃未満、夏場の外気温27℃以上の場合に稼働させた冷暖房費シミュレーションです。実際の冷暖房費を保証するものではありません。目安としてご参照ください。
ヒートショック※を防ぐ安心の住まい
特に冬場に起こりやすいヒートショックは、部屋ごとの温度差が大きいことが原因のひとつと言われています。クレバリーホームは、高気密・高断熱・高遮熱を標準仕様にすることによって、トイレや浴室、玄関など冷えやすい空間でも室温差を抑え、ヒートショックを未然に防ぐ安心の住まいを実現します。
※ヒートショック=急激な温度変化による血管収縮。
きれいな空気環境を実現する
全熱交換型24時間換気システム
人が一生のうちに摂取する物質の80%以上は空気であり、室内の空気がその半分以上を占めています。空気中には酸素以外にも様々な物質が含まれており、有害な化学物質の多くは空気を通じて体内に入ります。住環境の空気の質を高めることは、健康リスクを減らし、日々の暮らしの快適さを支えます。
優れた熱交換率とDCモーター搭載で、
熱ロスを大幅に削減
クレバリーホームでは、優れた熱交換率を誇る高性能全熱交換型24時間換気システムを採用。
DCモーター搭載により非熱交換型と比べ、熱ロスを大幅に削減し、電力消費量を約75%もカットします。
換気による熱ロス比較(金額換算)
※東京地区の数値です。
一熱交換気のしくみ(冬期の場合)
室内からの排気と室外からの給気が混ざることなく、温度と湿度を交換することで熱を有効活用。冬場でも室内の暖かさを保ちながら換気を行えます。
PM2.5にも対応した高性能フィルターが、
花粉、埃をカット
標準搭載の給気フィルターは、花粉やウイルスはもちろん、PM2.5などの微小粒子状物質も除去。オプションで窒素酸化物(NOx)を除去するフィルターももオプションでご用意しています。
空気中に浮遊する粉じんの種類
PM2.5とは
2.5μm以下の微小粒子のこと。肺の奥まで入りやすく、呼吸器や循環器系に影響を及ぼす可能性があります。
安心素材で、ホルムアルビデ度対策も万全
高気密住宅では、ホルムアルデヒドなどの揮発性化学物質によるシックハウス症候群が懸念されます。クレバリーホームでは、床・壁・天井など内装材に加え、フローリングやキッチンキャビネット、扉なども、ホルムアルデヒド放散量でJAS規格最上位の「F★★★★」をクリアした素材を採用。家族の健康的な暮らしをお約束します。
JAS規格によるホルムアルデヒドの発散区分
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耐震性
クレバリーホームはこれまで、地震や台風などの災害に強い住まいづくりを追求してきました。独自に開発した「プレミアム・ハイブリッド構法」を標準仕様とすることで、20年先、30年先でも安心して暮らせる価値ある住まいを提供します。
地震に強い、プレミアム・ハイブリッド構法
2つの構造を組み合わせた独自の構法により、建物にかかる揺れや荷重をバランスよく受け止め、建物全体の安定性を高めます。
SPG構造
土台から軒まで貫く通し柱で
1階と2階を強固に一体化
SPG構造では、土台から軒まで貫く通し柱により1階と2階を強固に一体化。地震や台風による揺れ、屋根にかかる荷重もスムーズに分散し、高強度・高精度な建物を実現します。
モノコック構造
6面体で力を分散し、
激しい揺れに抵抗
床・壁・天井の6面すべてを構造用耐力面材で形成するモノコック構造により、建物のねじれを防ぎ、激しい揺れにも抵抗。長期にわたり安全で安心な住まいを守ります。
SPG(ストロング・ポスト・グリッド)構造
通し柱をグリッド毎に配置し、優れた耐震性を実現
クレバリーホームでは、住まいの強度を高めるために、通し柱を構造上のポイントとなるグリッドごとにバランスよく配置。一般的な在来工法の2~3倍の通し柱を使用し、1階と2階を一体化した強固な構造躯体を実現しています。通し柱とは、土台から軒まで継ぎ目なく通した柱で、建物の耐震性を支える重要な役割を果たします。
※通し柱の本数は、プランにより2倍未満となる場合がございます。一般的な在来工法とSPG構造の通し柱配置
一般的な在来工法
1階と2階をつなぐ通し柱は、およそ4本程度。
SPG構造
通常の2~3倍の通し柱をグリッド毎に配置。
構造体を強固に一体化する通し柱
通し柱とは、土台から軒まで継ぎ目なく通した柱のことです。1階と2階を通し柱で一体化することで、住まいの強度や耐震性を高める役割があります。建築基準法では、2階以上の木造住宅において隅柱を通し柱にすることが定められており、構造上最も重要な柱のひとつといえます。
独自のグリッド設計システムを採用
クレバリーホームでは、すべてのお客さまに安心して暮らせる住まいを提供するため、独自の設計基準に基づいて設計を行っています。グリッド単位で必要な強度を確保する信頼性の高い設計システムを採用し、安定した構造躯体を実現。自由設計でお客さまの細かな要望にも対応しながら、高い耐震性も兼ね備えた住まいです。
モノコック構造
6面体で力を分散するモノコック構造
モノコック構造は、床・壁・天井の6面すべてを構造用耐力面材で一体化した建物構造です。この高剛性の6面体構造により、地震や台風などの外力を建物全体で受け止め、力を分散させることでねじれを防ぎます。建物全体が一体となって揺れに抵抗するため、優れた耐震性能を実現します。
※通し柱の本数は、プランにより2倍未満となる場合がございます。一般的な在来工法とモノコック構造の外力のかかり方
一般的な在来工法
外力の加わり方によって建物がねじれやすい。
モノコック構造
6面体すべてで外力に耐えるので、横からの力に対する抵抗力が向上。
最高レベルの壁倍率を実現
壁倍率とは、耐力壁の強さを示す数値で、耐力壁の長さ×壁倍率(壁の強さ倍率)で建物全体の耐力を計算します。数値が大きいほど強度が高く、上限は5.0です。クレバリーホームでは、合板の2倍以上のせん断強度を持つ構造用耐力壁を採用しており、最大で4.9~5.0倍の壁倍率を実現。建物全体の強度を高めることで、より安心できる住まいを提供します。
耐力壁のせん断試験
接合強度を高める、高精度HSS金物
地震や台風などの万が一の災害にも強い
「高精度HSS金物」
地震や台風などの災害時、建物で最も力が集中するのは接合部です。一般的な在来工法では施工者の技量によって精度が左右され、柱や梁の欠損が生じることで接合部の強度が低下することがあります。クレバリーホームでは、この接合部の強度を高めるために、高精度HSS金物を採用しています。
断面欠損を抑え、一般的な在来工法の
1.5〜3倍の接合強度を実現
柱の欠損量が多い従来工法では、柱自体の強度が落ちてしまいます。クレバリーホームでは、特に重要な柱と梁の接合部に、金物の奥行きを従来の約半分にしたコンパクトなHSS金物を使用。柱や梁の欠損を最小限に抑えることで、接合部の強度を最大限に引き出しています。
一般的な在来工法の接合部
柱に多くの欠損が見られます。
高精度HSS金物による接合部
柱の欠損量は最小限に抑えられています。
優れた接合強度を保つ高い技術
柱と梁の接合部に使用しているHSS金物にはカチオン電着塗装をはじめ、複数の塗装処理を施しています。この多層塗装により防錆性を高め、長期にわたって安定した接合強度を保つことができます。
塩害地域にも対応した優れた防錆性を誇る
カチオン電着塗装
HSS金物は自動車の塗装にも使われるカチオン電着塗装を採用。海岸沿いや潮風の影響を受けやすい地域でも錆びにくく、高い耐久性を維持します。
随所に配した金物でより強固な住まいを実現
躯体と屋根の接合部には、台風や竜巻時の吹き上げ力に耐える「あおり止め金物(ハリケーンタイ)」を採用。また、水平力への抵抗を高める「火打ち金物」、土台の断面欠損を抑える「マークアンカーボルト」、大引を支える束には通常の約1.2倍の強度を持つ「鋼製束」を配置。構造体全体に様々な金物を用いることで、より強固で安心な住まいを実現しています。
ハリケーンタイ
火打ち金物
鋼製束
マークアンカーボルト
高い強度を誇る、エンジニアリングウッド
木材の強さを最大限に活かした住まいづくり
木材は軽くて強い特性を持ち、住まいの構造材に最適です。しかし自然の無垢材は乾燥のばらつきや節・割れが生じやすく、強度が安定しません。そこでクレバリーホームでは、柱や梁に「エンジニアリングウッド(構造用集成材)」を採用。製材方法にもこだわり、安定した強度と品質を実現しています。
強く粘りのある欧州アカマツ
クレバリーホームでは、一般材よりも高強度な欧州アカマツを採用。原産地を寒冷地である北欧に限定し、繊維の密度が高く耐久性に優れた木材だけを厳選しています。
※一部には、欧州アカマツと同等性能の材料を使用しています。
トレーサビリティで確かな品質を保証
強度や含水率、生産工程まで徹底管理したエンジニアリングウッドは、資格を持つ技術者の最終検査を経て製品化されます。さらに1本ごとにロッドナンバーを付与し、伐採から出荷まで追跡可能にすることで、高品質を確実に保証しています。
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耐震性
より強い家をつくるために、
実物大振動実験で検証。
クレバリーホームでは、大切な生命と財産を守るために、プレミアム・ハイブリッド構法の住宅を用いた実物大振動実験を実施しました。耐震実験の検証結果を、ぜひあなたの目でご確認ください。
阪神・淡路大震災の2倍強のエネルギーを受けても構造躯体、外壁タイルともに損傷なし
クレバリーホームでは2008年8月20日・21日の2日間、独立行政法人土木研究所にて工学院大学建築学科 宮澤健二教授および(財)建材試験センター構造グループの協力のもと、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の地震波を基に家具を配置した現実に近い状況で実物大振動実験を実施し、100%・150%・200%の地震波を各2回ずつ計6回加えて構造躯体や外装・内装の損傷を確認しました。
結果、最大1791ガルの極限的な地震波を受けても土台・柱・梁・構造用合板などの主要部材や外壁タイルには損傷が認められず、内装に軽微な破損が生じたのみで簡易補修で使用可能な状態が確認され、プレミアム・ハイブリッド構法の優れた耐震性が実証されました。
耐震実験時の様子
阪神・淡路大震災の波形を正確にシミュレートして実験。室内では家具などが大きく動いている。
実大耐震実験リポート
耐震実験による検証結果
構造体への損傷は全くなし。
揺るぎない強さを実証しました。
クレバリーホームでは、独立行政法人土木研究所にて、プレミアム・ハイブリッド構法を採用した住宅の実物大振動実験を実施しました。阪神・淡路大震災の200%に相当する地震波を加えた検証でも、建物構造には全く損傷がなく、その高い耐震性が実証されました。
阪神・淡路大震災を超える極限値の地震波を繰り返し実施。
1,791gal(ガル)*の極限的な地震であっても
構造躯体の損傷は全く見られませんでした。
※gal(ガル)とは地震の揺れの力を表す加速度の単位(1gal=sec2)です。
1ガルは1秒ごとに1cmずつ速度が上昇していくことを示します。
過去の主な地震とその規模
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基礎構造
住まいの要となる基礎には、建物の荷重を面で支えるベタ基礎を採用。外からは見えない基礎構造の技術や工夫が、高い耐震性を支える土台となっています。
ベタ基礎で住まいを強固に支える
地建物全体の質量を面で支えるベタ基礎
クレバリーホームでは、地震など外部からのエネルギーを受けても歪みにくい、高剛性のベタ基礎を標準採用。建物荷重を面で分散して地面に伝えるため、軟弱地盤にも適した基礎構造です。
※改正省エネ基準の地域区分1・2地域は布基礎となります。
剛性に優れた床構造
クレバリーホームは、土台・大引と床構造用合板を一体化させる根太レス工法を採用。地震や台風時の大きな外力でも変形が起こりにくい構造です。また、土台の断面欠損を最小限に抑えるマークアンカーボルトを使用し、基礎と土台を強固に接合しています。
基礎と土台を強固に接合するマークアンカーボルトを採用。
厚さ28mm※の床構造用合板を採用し、床倍率1.2倍を実現。
※メーターモジュールの場合
基礎と躯体を強固に接合する柱脚金物
従来工法の約2倍の引き抜き耐力(30kN)を持つ柱脚金物を採用。構造躯体を基礎にしっかり固定することで、建物全体を一体化し、あらゆる方向からの外力にも耐えることができます。
ホールダウン金物と柱脚金物の外力に対する抵抗力
一般的な在来工法(ホールダウン金物)外力のかかる方向によって強さが変わる
クレバリーホーム(柱脚金物)どの方向からの外力に対しても強さを発揮
建物全体の湿気対策
クレバリーホームでは、建物全体で均一に換気を行う全周換気技術を採用。これにより、壁体内結露による断熱材の性能低下やカビ・ダニの発生、木材の腐れを防ぎます。
全周換気技術
内部結露を防ぐ外壁通気工法
外壁は通気層を設けた二重構造にし、暖まった空気が上昇する性質を利用して換気を行う「外壁通気工法」を採用。壁体内の湿気を上部へ押し上げ、軒天の通気と小屋裏の棟換気と組み合わせることで、内部結露を防ぎます。
軒天からの通気と小屋裏に棟換気を設けることで、壁体内に侵入した湿気を排出するとともに、小屋裏にこもりがちな熱気を合わせて逃がします。
※天井裏下地が木製となる場合もあります。
基礎全周で床下の通気性を確保
基礎高は住宅金融支援機構の【フラット35】適合基準(400mm)を上回る430mmを確保し、厚さ150mmのベタ基礎仕様とすることで地中からの湿気を防ぎます。さらに、基礎と土台の間に通気構造のパッキンを敷き詰める「キソパッキング工法」を採用。従来の換気口方式より約1.35倍の換気能力を実現し、床下の通気性を高めています。
換気方法の違いによる床下換気イメージ
一般的な床下換気イメージ
空気の流れにムラがあり、湿気がこもりやすい。
キソパッキング工法による換気イメージ
全周でムラなく換気できるため、床下全体の湿度が安定。
万全の湿気対策をとった床下構造
一般的に使用される木製束とは異なり、鋼製束を採用することで、湿気や腐朽菌、シロアリの影響を受けない耐久性を確保。床下断熱材には湿気を吸い込みにくいポリスチレンフォームを採用し、強度と断熱性に優れた床下構造を実現しています。
湿気対策で住まいの寿命を延ばす
木造建築物の寿命を縮める大きな原因のひとつが、腐朽菌の繁殖です。腐朽菌が活性化する条件は「水分・温度・酸素・養分」の4つが揃うことにあります。どれか1つでも排除できれば、腐朽菌の繁殖を防ぐことが可能です。温度や酸素、養分をコントロールするのは現実的に難しいため、クレバリーホームでは建物内の湿気を適切に管理することに注力しています。湿度を適正範囲(含水率20%以下)に保つことで、木材の腐れや劣化を防ぎ、建てたときの性能を長期間にわたり維持することができます。
住まいを永く守る防腐・防蟻処理
クレバリーホームでは、乾式加圧注入による防腐・防蟻処理を採用。特殊な薬剤を木材内部までしっかり浸透させ、住まいの耐久性を高めています。
土台や通し柱に品質を保証するAQ認証材を使用
クレバリーホームでは、耐久性が特に求められる構造材には、『優良木質建材認定のAQ認証2種』取得製品を採用しています。薬剤が木材内部まで浸透することで、腐朽菌やシロアリの繁殖を防ぎ、長期間にわたり安心して暮らしていただけます。
AQ 認証とは
耐久性が特に求められる構造材には、『優良木質建材認定のAQ認証2種』取得製品を採用。薬剤が木材内部まで浸透することで、腐朽菌やシロアリの繁殖を防ぎ、長期間にわたり安心して暮らせます。
乾式加圧注入方式で、防腐・防蟻性能を長期間維持
従来の湿式処理では薬剤の効果が低下しやすく、乾燥による木材の寸法変化も課題でした。クレバリーホームでは油溶性薬剤を木材内部まで浸透させる乾式加圧注入方式を採用。長期間にわたり安定した防腐・防蟻効果と高い施工精度を実現しています。
従来の防腐・防蟻処理
湿式加圧注入のため表層から10mm程度しか薬剤が浸透していないベイツガ注入土台。
クレバリーホーム
乾式加圧注入により防腐・防蟻剤が内部まで浸透した構造用集成材。
※実験のため薬剤を赤く着色しています。
高い耐久性を誇る構造体
腐れに強い木材としてはベイツガやヒノキが広く知られています。しかし、クレバリーホームでは油溶性薬剤を加圧注入し、木材内部までしっかりと浸透させる「乾式加圧注入方式」を採用。自然の耐久性に頼るだけでなく、最新技術による処理でさらに防腐性能を高め、長期にわたり強度を維持できる構造材を実現しています。
木材の耐久試験 ※各試験体を5年屋外に設置した際の耐久性を比較
ベイツガ無処理
クレバリーホーム
比較的腐れに強いベイツガでも無処理だと腐れを引き起こしますが、乾式加圧注入処理を行ったクレバリーホームの構造材は腐れの症状は見受けられませんでした。
シロアリ試験で実証された優れた防蟻効果
ヒバの心材は防蟻性に優れ、土台材としても用いられますが、クレバリーホームの構造材はそれ以上の防蟻効果を発揮します。実施した試験では、シロアリの多くがヒバに集まり、構造材にはほとんど寄りつかなかったことから、その高い防蟻性能が実証されました。
シロアリ試験
シロアリに強いと言われるヒバとクレバリーホームの構造材を比較した試験では、シロアリはほとんどヒバに集まるという結果が得られました。
第8回「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」においてクレバリーホームの「台風対策パッケージ」が最優秀賞を受賞
一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が開催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」において、クレバリーホームの「台風対策パッケージ」が最優秀賞を受賞。今後も次世代に向けた住まいづくりと技術・商品開発を進めてまいります。
クレバリーホームの「台風対策パッケージ」台風に負けない家
- 屋根強化
- 外壁タイル
- 高性能サッシ
- 耐風圧シャッター
- 外風雨侵入
対策型換気フード - 雨どい強化
- 構造強化
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遮音性・防音性
クレバリーホームでは、騒音の侵入を低減させることはもちろん、流水音や足音などの室内の生活音にも着目。住まい全体を高気密にすることで優れた遮音性を実現し、ご家族みんなにとって静かな住まいをお届けしています。
外からの音を遮る騒音対策
クレバリーホームでは、屋外からの騒音が室内に伝わりづらい様々な工夫をしています。屋外からの騒音の遮音はもちろん、室内での生活音の流出も低減。プライバシーにも配慮された、安心の暮らしを提供しています。
生活音を抑える工夫
クレバリーホームでは、屋外の騒音を遮断するだけでなく、日々の生活音を抑える工夫も施すことで、本当の意味で「静かな住まい」を実現しています。
多層の外壁構造による高い遮音性能
外壁には吸音材としても優れた無機質繊維系断熱材を含め構造用耐力面材や石膏ボードなど多層の外壁構造とすることで、効果的に音を減衰させています。
開口部にも遮音性に配慮した部材を採用
気密性の高いサッシ構造とアルゴンガスを挟んだ複層ガラス窓を標準採用。音の出入り口とる開口部においても、高い遮音性能を発揮することで、より快適な室内環境をつくります。
一般的な騒音レベルの例
2階の音への対策
丈夫な剛床構造と天井裏への吸音材施工に加え、打撃音による振動を吸収する防振吊木を標準採用。これにより、気になる2階からの足音や生活音を軽減し、静かで快適な住環境を実現します。
防振吊木 ※天井施工木仕様の場合
水回りの音への対策
丈夫な剛床構造や天井裏への吸音材施工に加えて、足音などの打撃音による振動を吸収する防振吊木を標準で採用し、気になる2階の足音などを軽減します。
防音排水管
排水管種類による騒音レベルの差
水ハネや食器を置く音を軽減するサイレントシンクや引き出しを閉じる音を静かにするサイレントレールなど、生活音を抑える様々な工夫をしています。
サイレントシンク
サイレントレール
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耐火・防火性
火災が発生したとき、被害を最小限に抑えられるかどうかが命を守る大きな分かれ道です。クレバリーホームでは、防火・耐火性に優れた多層外壁構造や空気の流れを遮断するファイヤーストップ構造など、火災時にご家族を守るための工夫を随所に取り入れています。
火災の発生から20分が決め手
平成27年版消防白書によると、火災が覚知・通報されてから実際に消火活動が始まるまでの時間は、約95%が20分以内とされています。この20分間に火の広がりを抑えることができるかどうかが、被害の大きさを決定づけるポイントです。クレバリーホームの住まいは、この重要な20分をしっかりと守り抜く構造を備えています。
火災の覚知から放水開始までの時間
火災に強い木材
木材は火災時に表面が炭化することで内部への酸素供給が抑えられ、燃え広がりにくい特性を持っています。さらに炭化層が強度を保つ役割を果たすため、火災時にも一定時間は構造の安全性を維持できます。クレバリーホームは、この特性を活かし「木」を主要構造材として採用しています。
鉄、木材の加熱による強度の変化
出典:Thompson,H.E.;F.P.J.,vol8 No.4(1958)
参照:(一財)日本木材総合情報センター
防火仕様のタイルベース
外壁には防火仕様の窯業系タイルベースを採用。表面が800℃の高温に20分さらされても、内壁側は手で触れられる程度の温度にしか上がりません。仮に外壁が破損しても、多層の外壁構造が延焼を食い止め、類焼被害を最小限に抑えます。
火災家屋からの距離と温度
ファイヤーストップ構造
気密性の高いファイヤーストップ構造により、火や煙の流れを効果的に遮断。また、防火素材である石膏ボードを使用し、内部に含まれる結晶水が加熱により水蒸気として放出されることで、さらなる延焼防止効果を発揮します。
①床梁と床構造用合板が密着した構造で、炎の広がりをブロック。②壁体と床構造用合板をかみ合わせ、壁内部への炎の侵入を防止。
石膏ボードに含まれる結晶水の量
お電話でのお問い合わせ
- 島根・鳥取
- 広島
9:00~17:00(年末年始をのぞく)


